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​H29年最終号

発行:中山保育園

さくらさんの12人のみなさん、ご卒園おめでとうございます。

まず、「健康」が一番大事ですよ。それと、いろいろな事故に遭わないように十分気をつけてくださいね。今日まで5年間、大きな病気もなく元気で卒園できることをみんなに感謝しましょう。4月からそれぞれの小学校で、たくさん遊び、しっかり体を鍛え、一生懸命勉強してほしいと思います。

 

孫が4人いるあるお父さん(おじいちゃん)が言ってました。

「いくつになっても一番うれしいのは、○○○○○○○○○だ。」

○○にはどんな言葉が入ると思いますか?《*答えは最後に。》

 

さて、2015,16年は全国の保育園に大きな波がやってきました。どの都道府県の保育士も一斉に波に飲み込まれている状況です。ひとことで言うと「増え続ける待機児童」です。松本市は待機児童はいないのですが、皆が希望する保育園に入れているかというとそうではありません。0から2歳の未満児がどの園でもすごく増えているのです。(全国的にです。)未満児にはたくさんの保育士が必要です。ですからますます保育士が足りなくなっています。それが3歳以上児にも影響し、年長さんなどでは27~29人ぐらいで1名の保育士、というクラスも増えています。(教室の大きさは同じです)また、土曜保育の児童数も早朝から晩まで急激にどの園も増えています。

昨年、一昨年と最終号には同じことを私は書きました。今年も同じことを保護者、ご家族、おじい・おばあちゃん……にうったえたいと思います。

・・・一番思うことは、「子どもにとって、家庭が一番でなければならない」ということです。(保育園ではなく。)「保育園が好き」と言う子はよい子ですが、「家庭」は別格。家に帰るとき、子どもたちの表情は例外なく明るくなります。家族の顔が浮かび、ほっとするのでしょう。

日本という国が、子どもがいる家庭は保護者の仕事時間を半分にするというような国ならば、親子・家族の触れ合いが増えていいのですが、保育時間だけがただ増えていくのは心配です。都会では朝7時から夜8時までの保育園もあります。通園時間、ご飯、お風呂等を引いたら触れ合う時間は1時間ぐらい(?)。12時間以上も保育園にいて、子どもは幸せでしょうか。・・・

1年間ありがとうございました。(荒井保直) *答え:子どもが幸せなこと。

平成29年3月24日

さくらさんの12人のみなさん、ご卒園おめでとうございます。

発行:中山保育園

平成29年2月28日

​H29年3月号

ビデオやスマホはやっぱりあぶない!

 ゆめひろば庄内で行われた、「脳科学からみる子どもが舞台芸術に触れる意味」という難しそうな講演会に行ってきました。講師は、韓国のジャッキー・チャンさんという方です。(アクション映画のジャッキー・チェンさんではありません。)彼女は医師であり、神経生理学者、演出家、俳優で、お母さんでもあります。通訳が付いて、いろいろなことを話してくださいました。

 テレビ、ビデオ、パソコン、ゲーム、スマホなどが子どもにとっていかに危険なものであるか(大人にとってもですが、)最近急速に進んでいる脳科学からの報告です。保育園でなぜテレビを見せないか(テレビが一台もないか)、納得しました。それらのメディアから発するものは「光」であり、実体ではない。しかし、「光」のほうが人間の脳は強く反応する。子どもはテレビをつけると、すぐその方を向く。「それらのメディアを見続けた人の脳」と「麻薬中毒の人の脳」をスキャンした断面図を見るととても似ているのです。また、スマホを指で早くスクロールしていた子どもが、現実世界はそのスピードで画面が変わることがないので、落ち着かず、多動性が出たり、現実不適応に陥ったりすることもあるそうです。

ちょっと昔の新聞記事ですが、やはり映像メディアというものがあまり効果がない(それどころか、危ない)という記事を紹介します。

《赤ちゃん教育ビデオに効果なし=言語習得遅れる恐れも-米大調査【シリコンバレー2007.8.11時事通信】米ワシントン大学教授らがこのほど発表した研究報告によると、生後8カ月から1年4カ月の赤ちゃんに早期教育ビデオ番組を見せた場合、言語習得が遅れる恐れがあることが分かった。研究に参加したディミトリ・クリスタキス教授は「そうした番組は効果がなく、むしろ有害かもしれない」と警告した。調査は1000人以上の保護者から聞き取り方式で実施。全体の32%が「英才教育」などと宣伝するビデオを赤ちゃんに見せていたが、ビデオを1時間見せるごとに、見せない場合に比べ習得言語数が6~8語少なかったという。》 

つまり要は、「親は、『テレビ、ビデオ、パソコン、ゲーム、スマホなど』に、また『他人』にわが子をまかせず、我が子といかに多くの時間をいっしょに過ごすか」ということが大事なんだ、ということだと思います。

    *      *      *                            

今年をしめくくる「おおきくなった会」が終りました。数日前まで担任たちは、「これではちょっとなあ…」と心配していましたが、本番ではどのクラスもみごとに挽回し、「1年間で皆おおきくなったものだ」と感心しました。

                                      (園長:荒井保直)

2903

発行:中山保育園

平成29年1月31日

「お年玉で買います」  Aくんの成長

​H29年2月号

 年長さんのAくんが息せき切ってホールに入ってきました。今日は絵本販売の日。彼は「エルマーのぼうけん3冊セット」を抱えてお母さんのもとへ。「いったいどうしたんだろう?」と私。事情をきくと、どうしてもその3冊セットがほしくて、お母さんに「買っていいか」をきいて、おねだりするのではなく、お年玉を家まで取りに行って、今戻ったところ…なのでした。自分のお年玉で買おうと思ったのです。すごい…。私が「クラスで先生に読んでもらってよほど気に入ったんですね。」と担任の先生におききすると、クラスに置いてあるし、もう3冊ともクラスで全部読んだとのこと。それでもほしいなんてどういうことでしょう。文字をすらすら読めるわけではないのにその本がほしかったんですね。「読めるようになったはら自分で読もう」と思ったのでしょうか。「すばらしい!」と思いました。「エルマーのぼうけん」は小学生になってからの本だと私は思っていたのでびっくりしました。耳から聞いてお話の魅力に引きつけられたんですね。絵本から活字の本への大事な橋をAくんは見事に渡ったのだと思います。これからAくんはどんな本を読んでいくのでしょう。もう大丈夫。楽しみです。

成人の日の雪かき  

  保護者会の皆さん、ありがとうございます!!  

 1月8日(日)午後からの20センチ以上降り積もった雪。9日(祝)成人式の朝、多くの皆さんが駆けつけてくださり、雪かきが行われました。10時半からということでしたが、9時半に着いてみると、もう数名の方がやっており、その上大型除雪車も出てくださって保護者駐車場のおおかたは済んでいました。10時過ぎるとそれぞれご自分の家のものと思われる小型除雪車が軽トラにのって3台も到着。大型では届かない細かいところの除雪してくださいました。あとは人の手で通路を翌日雪遊びができるように除雪。集合の10時半にはほぼ終わっている状態でした。「お休みの日にすみませんねえ。」と言うと、「うちの子どもたちが使うんだから当然ですよ。」保護者作業と同じくらい来て下さったのではないでしょうか。自主性もチームワークもすばらしい保護者のみなさんでした。深謝。

                                       (園長:荒井保直)

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発行:中山保育園

平成28年12月28日

遊ぶ「時間」と「場所」を子どもたちに!

​H29年1月号

遊びをせんとや生れけむ 戯(たはぶ)れせんとや生れけん

   遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動(ゆる)がるれ

 

(訳)遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。

遊んでいる子供の声をきいていると、うれしくて私のからださえも動いてしまう。

 『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』の有名な歌です。聞いたことはありませんか?私はこのうたを読んで、今までは「昔も今も子どもは同じで、遊ぶことが好きなんだなあ」ぐらいにしか思っていませんでした。しかし、保育園に入って、また孫たちを見ていて、「このうたは昔からの真実だ」と思うようになりました。

 ほとんどすべてのお子さんは「遊ぶことが大好き」です。いつも遊んでいます。大人(中学生以上かな?)のように「なんにもやりたくない」とか、「ぼーっとしていてため息ばかり」みたいなことは子どもにはありません。よくまあこんなに次から次へと遊ぶんだろうと感心するほど遊びまくります。

 先日、孫をつれて例の岡谷のイルフ童話館、安曇野のちひろ美術館にまた行ったのですが、孫たちは、館の中の見なれぬおもちゃや絵本のある遊びのスペース(靴を脱いであがるところ)でずっと遊びまくっていました。どうして次から次へとこんなに遊べるのだろう。そこで浮かんできたのが「遊びをせんとや生れけむ」の歌です。保育園でも同じです。「あれをやろう、これをやろう」と先生が言わなくても子どもはそこにあるもので夢中になって遊ぶんですね。

 お子さんをある幼稚園に通わせているお母さんが、その園の子どもたちは「遊ぶ時間がなくてかわいそうです。」とおっしゃっていました。習いごとのようなことをいろいろやっているのだそうです。都会では園庭がなかったり、散歩コースもあまりなかったりする保育園ではリトミック(室内運動)、ダンス(踊り)、楽器、英語など(ばかり)をやっていると聞きます。幼稚園ではさらに、その園の「目玉」の習いごとを決めて園児集めに必死だそうです。習いごとは子どもにとっては「遊び」ではありません。また、多くの家庭ではイベントやテーマパークに休みの日に連れて行くことが今やふつうになっていますが、あれも主体は子どもではなくて、お父さんお母さんのためのものになってはいないでしょうか?子どもたちは、お父さんお母さんとじかに触れ合って遊びたいのだと思います。まず、お正月、昔からの遊びなどでいっしょに遊んでください。日頃も十分に遊ばせましょう。

 

みんな元気で1年間過ごせました。ありがとうございました。       (園長:荒井保直)

発行:中山保育園

平成28年11月30日

2011
2812

12月はクリスマス=人類のたから

​H28年12月号

12月は何といってもクリスマス。私はクリスマスが大好きです。人類が発明したすばらしい行事だと思います。人を清めます。子どもたちの一生の“もと”となるような想像力、温かさ・優しさの根を育てます。それは雪が降る寒いこの季節の夜にやって来ます。今のアメリカはだめになりましたが、古きよき時代のアメリカはよかったのです。毎年この時期になると、クリスマスソングを聴きます。いいものがいっぱいありますが、一つ選べと言われれば、迷わずこれ。“The Christmas Song”1944(Robert Wells/Mel Torme)できまりです。温かいメロディーが最高。温まります。自分と家族をふりかえります。YouTube等で聴いてみてください。詩の内容がシンプルで、生活感があり、庶民的で、すばらしいと思います。     

 Chestnuts roasting on an open fire                 栗の実が暖炉の中ではぜている

 Jack Frost nipping at your nose                    冷たい霜に鼻先も凍りつく

 Yuletide carols being sung by a choir             聖歌隊の歌うクリスマスキャロルが響き

 And folks dressed up like Eskimos           人々はエスキモーのように着膨れる

 Everybody knows a turkey and some mistletoe      七面鳥とやどりぎが

 Helps to make the season bright                   この季節に華やぎをそえると

 Tiny tots with their eyes all aglow                 おチビさんたちの目はきらきら輝いて

 Will find it hard to sleep tonight                今夜はとても寝られない

 They know that Santa's on his way            子供達は知っている サンタはもうすぐそこに

 He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh  そりにたくさんのおもちゃとお菓子を積み込んで

 And ev'ry mother's child is gonna spy              トナカイが本当に空を飛べるのか

 To see if reindeer really know how to fly        誰もがこっそり見張っている

 And so, I'm offering this simple phrase           それだから 1歳から92歳の子供達に

 To kids from one to ninety-two                    この簡単な言葉を贈りましょう

 Altho' it's been said many times Many ways;     何度も何度もいろいろに繰り返された言葉だけれど

 "Merry Christmas to you"                        「メリー・クリスマス」

 They know that Santa's on his way            子供達は知っている サンタはもうすぐそこに

 He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh    そりにたくさんのおもちゃとお菓子を積み込んで

 And ev'ry mother's child is gonna spy               トナカイが本当に空を飛べるのか

 To see if reindeer really know how to fly        誰もがこっそり見ようとしている

 And so, I'm offereing this simple phrase          そこでこの簡単なフレーズを捧げましょう

 To kids from one to ninety-two                    1歳から92歳の子供達に

 Altho' it's been said many times                何度も何度もいろいろな方法で繰り返された

 Many ways; Merry Christmas                  言葉だけれど  メリー・クリスマス

 Merry Christmas Merry Christmas to           メリー・クリスマス メリー・クリスマス

 Jingle Bells, Jingle Bells Jingle all the way  ジングルベル ジングルベル リンリンと鈴を鳴らして

​H28年11月号

2810
2809

発行:中山保育園

平成28年10月31日

第一になすべきことは・・・

 雨で延期になり10月4日になった運動会、ありがとうございました。

 各クラスのお便りにあるように様々なドラマがありました。小さい子たちが成長している姿が目に見えてわかりました。負け知らずの子が負けたとき、それを認め受け入れた表情、遅かった子が走り方を工夫したり、猛練習したりして努力して勝ち取った笑顔…そのほとんどは、人生ではじめて知った出来事だったろうと思います。そのような積み重ねがどの子にもあったように思います。成長してますよ。

  •   ・   ・   ・   ・   ・

未満さんの部屋に入ると、よく「高い高い」をやります。女性保育士だと高く持ち上げるのはちょっと大変だろうと思います。(持ち上げる子が大勢いますから腰を悪くします。)でも男の特権で私は一応全員やります。1回目は泣きそうになる子も、2回3回と上げるうちにどの子も笑顔に変わります。あの浮遊感と落ちてきても支えてくれるという安心感がいいのではないかと思います。一通りやるとすぐ「もういっか~い!!」すごくうれしそうです。(おうちでもやっていますよね?)楽しい、うれしいことがやっぱり一番ですね。

朝日新聞の朝刊の一面に小さなコラムがあります。以前は短歌や俳句が、簡単な説明がついて一日一首(句)つ載っていた欄ですが、今は哲学者の鷲田清一(わしだきよかず)さんの「折々のことば」というのが載っています。ちょっと前のものですがこんなのが・・・・

 

『教育において第一になすべきことは、道徳を教えることではなく、

人生が楽しいということを体に覚え込ませてやることなのである。(永井均)

 

生きる理由がうまく見つけられない人に、人生が生きるに値するものだと

納得させるのは難しい。生きることは楽しいという肯定感が底にないと、

自分の人生をしかと肯定できない。だから子どもに不幸な傷があっても、

それ以上に楽しい経験をまわりが与えつづけること。ルールを教えるのは

その後だ。   永井均著「これがニーチェだ」(講談社現代新書)の言葉

(折々のことば 43 2015年5月14日朝刊)』

 

いかがですか?私は保育園でも幼稚園でも小学校でも中学でも…「子どもたちが人生が楽しいと思うこと」これが根本だと思っています。             

                                     (園長:荒井保直)

発行:中山保育園

平成28年9月30日

​H28年10月号

小学校で英語が必修に!保育園はどうしましょ?!

 2020年から英語教育が小学3年生から必修化、5年生から教科化されることが決まりました。4年後です。保護者のみなさん、どうしますか?

 

 テレビで日本語の「おかあさんといっしょ」や「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」をやめて、英語の番組に変えたり、英語のDVDの教材を買ったり、塾に入れたりする親がいっぱいいるようです。

しかし、私は小学校からの英語教育は、必要ないと思っています。外国語を学ぶことで、まず「日本語と違う言葉があるんだなあ」といういうことがわかることはとても重要だと思います。しかし、それが意味を持つのは、まず日本語をしっかりと勉強した後のことです。だから、小学校のうちは、日本語をしっかり身につけるべきなのです。さらに、小学校から、日本とは違う様々な世界の文化を学ぶ時間があればもっといいと思います。

 みなさん、英語を流暢に操ることが必要となる国民がどれだけいるでしょうか。仕事や暮らしを自国語だけで済ませている国民は、世界中のほとんどでしょう。外国語ができ、コミュニケーションが取れたほうが、便利なことは間違いありません。でも、その英語力は中学生からでも十分身につけることができるのです。日本で活躍する外国人のなかには(最近は単なる旅行者でも)、自然で流ちょうな日本語を使う人がたくさん見られます。でもああいう外国人で、小学生から日本語を学んだという人はまずいないはずです。そう思いませんか。あれは中学・高校あたり、あるいは大学くらいから学んだものでしょう。なぜそれができたのでしょう?まず間違いなく、日本と日本文化への強烈な知的好奇心があり、学びたいという気持ちが強かったからでしょう。人から言われたのでなく、「学びたい」と自分で思ったからです。その気持ちが生まれる(その気持ちをつくる)ことが大事なのです。

その言語がなくなったら、その民族は衰退に向かうと言います。「小学校、保育園がなくなればその地域は終わり」と似ています。小学校はしっかり日本語を身つける大事な時期です。そこをおろそかにする政策が心配です。

 日本が降伏した後、GHQは政府に「三布告」の即時実施を突きつけました。交渉により実施は見送られましたが、布告の一つは、公用語を英語にするということでした。つまり、日本はある意味で今も米国による占領の下に置かれているのです。韓国では現在でも70才以上の人はほとんど日本語を話すといいます。中国、台湾、東南アジアの国々も植民地時代、日本語を強制されました。このまま行けば、日本ではそのうち公用語が英語になるのではないでしょうか。  (園長:荒井保直)

2808

発行:中山保育園

平成28年8月31日

​H28年9月号

ものすごーいホームページ。「住んでよかった中山」で検索!!

 私(園長)のふるさとは、「日本国」でなくて、「長野県」でもなくて、「松本」です。もっとはっきりいうと「島内」です。生まれたのは「宮渕」で、それから「西長沢」(駅前のブエナビスタのあたり)。小3から「島内」に住んでいます。だから、ふるさとは「松本市島内松島」あたりです。東に美ヶ原、西に乗鞍、常念の山並みの風景がいつも心の中にあります。それがふるさとです。その風景を愛しています。

皆さんは「中山」がふるさとですよね。ふるさと「中山」を愛していますか?

先日中山さんという方が園を訪れ、「このホームページを見てください。中山の情報発信基地にしたいので、ぜひご協力を。」とおっしゃいました。中山保育園の写真も何枚も撮ってくださいました。どんなホームページだろうと、それを見ました!!すばらしいホームページです。びっくりです。

http://chiikinakayama.wix.com/chiikitopまたは、「住んでよかった中山」で検索すると上位に表示されますからご覧ください。(最初ちょっと時間がかかります)

まずきれいな大きな写真が次から次へあらわれます。次に各町会、公民館、福祉広場、中山保育園、中山小、開成中、明善中、児童センター等の紹介(新聞、お便り等も)、イベントのお知らせ、行事予定が一気に見られます。写真もいっぱい。

「中山ってどんなとこ?」のコーナーでは「中山で学ぶ」「中山で買う」「中山の匠」「中山の偉人」「中山の歴史」「中山の景観」と興味深い紹介が続きます。中山にあの伝統の技「金継ぎ」をやっている方がいるのをはじめて知りました。知らない偉人も載っています。(私設の図書館、「中山文庫」を作った折井英治先生なども入れてほしいです。)「中山の景観」にある写真はスクリーンセイバーにするといいです。そしてなんといっても圧巻は「中山の歌」が聴けることです。「中山は山の中」という曲ですが、地元中山の「ぽこ・あ・ぽこ」というグループが歌っています。詞の内容も楽しく「中山の国歌」にしたらどうかと思うような歌です。このHPずっと見ていると「中山愛」のようなものが生まれてきます。誇らしいような、とても豊かな気持ちがわいてきます。ぜひご覧になってください。

        *    *    *     

 暑かった今年の夏も終わりです。プールもしまいました。虫の音に秋の気配を感じます。今年は小中とも1か月以上の夏休みでしたが、一番夏休みが少なく(なく)、暑い中、お盆中まで出てきてがんばったのは「保育園児」だと思います。お父さんお母さんと同じくらい休んでいません。夏の疲れからか体調を崩している子も見受けられます。よく家で休み、早く元気にしてあげてください。 (園長:荒井保直)

発行:中山保育園

平成28年6月30日

​H28年8月号

「終業式」がない!、「夏休み」「2学期」がない!

学校から保育園の世界に来て、驚いたのは「終業式」という言葉がないことでした。「夏休み」「2学期」という言葉もありません。「もうすぐ終業式。そして夏休みだ!」などと言えません。(悲しいです)小学校から大学まで夏休みはあります。幼稚園にもあります。保育園は働くお父さんやお母さんのための福祉施設だから年中休みがないのです。小さい子どもたちは「お母さん、お父さん!一緒に遊んで!」とは言いません。不平も言いません。(まだ話せないですから)保育園は何日でも休んでOKですよ。皆勤賞、精勤賞はありません。夏休み、できるだけ一緒にいてあげてください。子どもたちは家族と一緒が一番うれしいのです。今年は小中は1ヶ月以上の夏休みです。お兄ちゃん・お姉ちゃん、また、おじいちゃん・おばあちゃんでもOK。一緒に過ごしてください。思い出の「夏休み」からすばらしい「2学期」へ!

「とと姉ちゃん」を見て、

    「私たちはカエルではないか」と考える

「とと姉ちゃん」を毎日見ています。先日ドキッとするシーンがありました。戦後数年経っているのに、「戦争は終わっていない」と路上で叫ぶ半狂乱の男が出てきました。その男の友だちらしい男がつぶやきます。「あいつ、まだ戦争が終わってないって思ってんだよ。戦地で息子を亡くして、空襲で女房、娘を亡くして、すべてを失って耐えてきたのに、ある日突然、「はい負けました。」じゃやりきれねえよ。たとえ戦争に勝ったとしても母ちゃんと子どもたちと引き換えに何が残るってんだ。」・・・・こういうことが本当に70数年前日本であったのです。ほとんどの家で家族が何人か死にました。今後こういうことは起きないでしょうか?去年の戦後70年では戦争を振り返る催しがいろいろなありましたが、今年は少ないような気がします。

保育園で小さい子どもたちを見ていると、徴兵・空襲・飢餓・テロ等でこの子たちを絶対に死なしてはならない、と思います。次に、子どもたちが相手(外国の人々)も殺してほしくないと思います。双方どちらも家族がいます。

まさか日本で?でも、海外では今や日本人がテロの標的になり、国内でも他国へ派兵可能な法律ができ、憲法改正もささやかれるようになりました。

カエルに熱湯を注げば、熱くて容器からすぐ飛び出すそうです。しかし、水から温めていけば熱くなるのに気づかず、飛び出さずに容器の中でゆだって死ぬそうです。私たちはカエルではないですよね?

                                       (園長:荒井保直)

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発行:中山保育園

平成28年6月30日

​H28年7月号

「お迎えのとき、わが子を抱きしめる」!

「話の最中でも携帯に出る」?

『元関東で最大級の暴走族のリーダーだったMさん。暴走族をやめた後、「非行に走る子どもたちの思いがわかる」という経験を生かし、自分で施設を作り、非行に走る子どもたちへのカウンセリングを行なったり、一緒に生活したりしながら、すでに何人もの少年たちを更生させています。

 Mさんがお子さんを保育園に預けている時、ご自身のお子さんの迎えに保育園に行き、他の迎えに来ているお母さん達を何度か叱りつけたことがあるそうです。お迎えにきたお母さんに、子どもが手を広げて「おかあさ~ん」と走って来ているのに、お母さんは着替えやら何やら帰り支度をしている。そんな姿を見かけるとMさんは黙っていられず、「今、子どもはお母さんを求めていのに、なんでそれに応えてやらないんだ!」と見ず知らずのお母さんに向かってそう言うのだそうです。

 また、ある方がそのMさんとお話をしているとき、Mさんの携帯が頻繁に鳴り、Mさんは話の途中でも何度も電話に出るのだそうです。電話の内容は「魚?魚は冷蔵庫に入ってるはず」など、たいして重要とも思えない内容で、人と話の最中に何度も携帯に出るなんてなんて礼儀知らずだと「ある方」は腹立たしく思ったそうです。しかし、それには理由があったのです。Mさんは、自宅でそんな非行に走る少年たちを預かり、家族と一緒に生活していて、頻繁にかかる電話はその子たちからのものだったのです。非行に走る子たちは、2歳までに「自分がしっかり愛されている」という確信が持てなかった子が多いとMさんは言います。常に「自分の居場所がない,誰かに愛されたい,認められたい」、そんな思いで過ごしている子たちが、暴走族に入って、初めて「仲間」を見つけるのだそうです。「自分の居場所」をそこに見つけるのです。そうした親(大人)たちから遠ざけられた子どもたちは、いつも不安で「だれかとつながっていたい」と感じているのだそうです。だから、Mさんは決して携帯の電源を切らないのだそうです。Mさんに電話し、つながらなければ、彼らは「また見放された」と思うに違いない。立ち直るには、普通なら乳幼児期に獲得しているはずの基本的な「人への信頼感」作りから、やり直さなくてはならない。Mさんが携帯の電源を切らないのは、「いつでも電話してきていいよ。俺はいつでもきみたちとつながっているよ。」というメッセージなのだそうです。』・・・

 

 このお話又聞きですが、いかがですか。保育園の時間より親子の時間が少なくないですか?お子さんの目を見て、「○○ちゃん、大好き。」と抱きしめていますか。年長さんくらいになればうっとうしがるそぶりを見せるかもしれませんが、内心はうれしさでいっぱいです。

 

                                     (園長:荒井保直)  

発行:中山保育園

平成28年5月31日

​H28年6月号

『部族』で育てる  「一日保育士体験」について

 中山保育園に他から入った方が「お母さんお父さんがみな、他の子どもの名前をほとんど知っており、世話までよくやいている」と驚いていました。

 昔は同じ地域に生活する人たちは。集団で支え合って生活していました。日本でいえば縄文時代からつい最近までそうしていたと思います。『部族』ということばがいいかなと思います。自分の子だけでなく、近所の子みんなの成長を互いに喜び、見つめていたように思います。60年前の私(園長)のいた世界も『近所で持ちつ持たれつ、みんなで子どもを育てる』の世界だったと思います。そういう世界がここ数十年で急激に変わりました。一言で言えば、集団は個々になり、個々に金を払って事をすませ、要求を社会に求め、社会がやって当然と権利は主張する・・・という世界になったのです。

 

 「一日保育士体験」にはいくつもの意義があると思いますが、その一つが「子どもたちをみんなで(部族で)育てる」ということだと思います。昨年5人のお母さんお父さんに体験していただきました。午前中お昼寝までですが体験したお父さんお母さんはもちろんでしょうが、保育士にとっても保育園のありのままを見ていただいたことは有意義でした。

 いわゆる「待機児童の親のメール問題」で保育園や保育士の大変な状況がかなり世に知られ、政府も少し動き出した(?)ようですが、「未満児3人を1人の保育士がみる体制」を、「4人を1人」あるいは「5人を1人」にしたらどうかなどとも言っています。4人、5人の未満児を保育士1人で責任もってみることができるか、まさに政府の役人に体験してもらいたいものです。また、「保育園の先生は遊んで、散歩して、昼寝もできる」などと話す人もいます。こういう方にも体験していただきたいものです。(保育園の世界に入るまで、私もそうした気持ちが少しはあったように思い、反省しています。)

 しかし、保育園体験で最もすばらしいのは、子どもたちのすがた(言動)から私たち自身が洗われることです。知らない大人に、歯ブラシを持ちながら、いきなり口を開け、「仕上げ~」と言ってくる子どもたち。信頼されきっていることの幸せ。まさに子育ては親を(大人を)成長させるためにある、ということが実感できます。「私はあまり知らないからちょっと・・・」という方はよけいに成長できると思います。 ぜひ一度やってみてください。参観ではないので、お子さんのクラス以外でやっていただきます。昨年度やっていただいた方もぜひもう一度お願いしますす。   

                                   (園長:荒井保直)

2805

発行:中山保育園

平成28年4月4日

​H28年4月号

ご入園おめでとうございます。ここはすばらしい保育園です。

子どもたちよ、

子ども時代を しっかりと

たのしんでください。

おとなになってから、

老人になってから、

あなたを支えてくれるのは、

子ども時代の「あなた」です。

石井 桃子  2001年7月18日

 これは、「くまのプーさん」、「ドリトル先生」、「ピーター・ラビット」、「ムギと王さま」など多数の翻訳を手がけ、代表作「ノンちゃん雲に乗る」を書いた石井桃子さんの直筆です。石井さんはこの言葉を大事にしていたそうです。「あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です。」という言葉は、子ども時代がいかに重要な時代かということを言っています。私も本当にその通りだと思います。子どもたちがしっかりたのしめるようにするのが大人の役目です。もちろんその中で親の役目は最も大事だと思います。子どもたちにとって、中山での数年間がいつまでも心の中で輝く「宝石」のようになるよう、いっしょにがんばりましょう。

0から5歳までの時間は、「人間の土台づくり」をする、一生の中で最も重要な5年間だと思います。よく食べ、よく寝、よく遊び、やさしい心、かしこい頭、じょうぶな体をつくる時期です。そして、生きていく支えになる最高の思い出を作る・与えてやる時期です。

生まれてからのこの5年間のうちにその人間の心と体の80%が決まるとも言われています。

しかし、多くの大人はそれがわかっていません。「親が働いている間、預かってもらえばいい。」「自分だけじゃ大変だから預ける。」「自分の時間が欲しいから預ける。」「ほっておいても子どもは大きくなる。」「小学校からが教育。保育は教育じゃないし。」・・・・

「保育園落ちた日本死ね!!」が話題になっています。保育園、保育士の悲惨な厳しい状況が皆さんにわかっていただいたので、ブログを書いた方に感謝ですが、この方が「子育てより仕事優先、子どもはなんとしてもどこかに預けたい」というだけの方なら、「ちょっと待った!」です。保護者のみなさん。「預ける、まかせる、頼む」だけではかえって悪い結果になります。子どもたちのためにこの5年間、まず子育てに全力をつくしてほしいと思います。全国的にも未満児の保育が急激に増え、親子の接する時間が近年ますます減っています。まず、親子の時間を他に優先して多くとってください。わたしたち保育園のできることはわずかですができる限りお手伝いします。

 

今日から平成28年度の中山保育園が始まります。今日現在、児童数50名。小さいけれど、中山保育園は自然に恵まれたすばらしい保育園です。スタッフは、園長1名、保育士7名、調理員2名、それにサポート(パート)の保育士と調理員数名、シルバーサポーター1名です。伝統ある中山保育園保護者会のバックアップも強力です。また、松本市はもとより、中山公民館・出張所、中山文庫、小中学校(中山小,並柳小,寿小,明善小,開成中,筑摩野中,明善中)、児童センター、JA中山農協、地域の有志ボランティアの方々等々、中山の地域の多くのみなさんの物心両面での援助・支援で保育園は成り立っています。1年間よろしくお願いいたします。

 

保護者のみなさんにとりあえずお願いしたいことが5つあります。

 ① 一つ目はテレビ、パソコン、ゲーム、タブレット、スマホ等のメディアが子どもたちに

   与える危険な影響についてです。まずとりあえず、緊急措置として、それらから子ども

   たちを遠ざけましょう。

 ② 二つ目は子どもたちの食べもの。偏った食事、冷凍食品の多い食事、インスタント食品、

   危ない食材(農薬・薬品、放射性物質)など、ご家庭の「食」について考え、改善してく

   ださい。

   上記のような食をしていれば、子どもは大人の何倍も体に影響を受けるのが普通です。

 ③ 三つ目は子どもたちの心を作り、考える力をアップするためにどうしたらよいかという

   ことです。

   「絵本」をいっしょに読んでください。(寝る前に1冊か2冊。同じものでもよいのです。)

 ④ 体調がよくなかったら休ませましょう。友だちにうつります。保育園に「皆勤賞」はいり

   ません。また、「学級閉鎖」という言葉はありません。

 ⑤ 親が雑談中の保育園の駐車場での事故が心配です。気をつけてください。

                                    (園長:荒井保直)

発行:中山保育園

平成28年4月28日

​H28年5月号

『たからもの』を見ないなんて、もったいない

 さあ、ゴールデンウィーク。まだ決まっていない方におすすめの場所を。◆一つ目は岡谷・諏訪方面です。岡谷駅近くの「イルフ童話館」。「イルフ」というのは何語?そんな人いたっけ?などと思う方が多いでしょう。イルフは逆に読むとフルイ→ふるい→古いで、古いの逆という意味で、アタラシイ→新しい童話館という意味なのです。名づけた人は、岡谷生まれの武井武雄(たけいたけお,1894-1983)。童画・版画家、童話作家、造本作家という多才な人です。童話の添え物とされていた子ども向けの絵を「童画」とよび、芸術の域にまで高めました。ぜひ実物を見てください。長野県の生んだ芸術家ベスト3だと私は思います。どの絵も新しいセンスに満ちています。5時間無料の市営駐車場(450台)が館にくっついており、買い物などもじゅうぶんできます。◆もう一つはそこから線路を渡って、185号線を下諏訪に向かい、「唐橋下」の交差点を右に入ったところにある「小さな絵本美術館」です。「ばばばあちゃん」シリーズで有名なさとうわきこさんが主宰する館です。小さいですが、わきこファンには見逃せません。ご本人がいらっしゃれば、絵付のサインももらえます。八ヶ岳の原村のいいところに別館もあります。諏訪湖で船に乗り、諏訪の温泉に入り、名物の鰻を食べるというのもいいですね。御柱里曳もひと段落ですから、ややすいているのではないでしょうか。◆もっと近いところで「安曇野ちひろ美術館」はいかがでしょうか。安曇野アートラインというルートで、穂高温泉、おいしい信州そば、国営アルプスあづみの公園(穂高・大町)等などと一緒にどうでしょうか。いわさきちひろの絵ももちろんいいのですが、この美術館は世界中の絵本作家の原画を持っており、それが少しずつですが展示されています。原画というのは、ものすごーくきれいです。長野県は日本の中でも美術館や博物館が多いそうで、他にも絵本の館がありますが、まずは身近な3館を紹介しました。

 

 今年度は4月当初から絵本がたくさん読まれています。年長さんはもう2回も中山文庫に通っています。いい傾向。いい子になります。でも、子どもが自身で読むのではなく、お父さん・お母さんが膝の上にのせて一緒に読んでやるものだという基本を忘れないでください。「休みの日にはどこかに出かけ、ご飯を食べ、お風呂に一緒に入り、一緒に寝ています。」……というだけではふれあいは深まりません。一緒に読むことが大事なことです。だから絵本をお勧めするのです。 

                                    (園長:荒井保直)

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