信州の名工「洞澤豆腐店 店主」

中山で一件、小さいながらも豆腐を作り続ける「洞沢豆富店」の代表洞澤好廣さん(65歳)にお話しを伺いました。


―今年度の卓越技能者知事表彰で「信州の名工」に選ばれましたね

 長野県豆腐商工業協同組合理事長を9年やりました。「名工」に、理事長は推薦されない、現役で造り続けている、というルールがあり、今回役を降りたので協会と中小企業団体中央会が推薦してくれたのです。海水にがりのみで豆腐を作ることはたいへんむつかしく、その先駆けとして今でも手づくりのにがり豆腐を作り続けています。そのことが高く評価されました。

 豆腐職人としての選出は20年ぶりで、二人目だと聞き驚いていますし光栄なことです。


―いつから豆腐作りを

 高校卒業した時は家業を継ぐという気持ちはありませんでしたが、20歳の時に父が糖尿病で入院することになり、家を継がざるを得なくなったのです。退院してからも父は豆腐作りからは離れ事務をすることになって、自分が造る立場になりました。


―木綿や絹だけでなく様々な商品が並んでいます

 組織をつくりまとめることが性に合っていて、豆腐組合の中で若いもんを集めて青年部というのをつくりました。その連中と近く遠くで話題になっている豆腐屋に見学に行くと、いろんな商品が並んでいて驚きました。それが刺激になり結婚して子どもも育てなくてはならない年齢だし夢中でした。チャレンジした結果増えていったのです。



―今後の展望を聞かせて下さい

 わたしがやり始めたころ松本には40件の豆腐店がありました。鍋を持って買いに行く時代です。それが今や5件です。外国産の安い大豆におされて、今、大手会社の豆腐は30年前の値段でスーパーの店頭に並んでいます。しかも、それなりの味がする、となるととても太刀打ちできません。それで多くの店が造るのをやめてしまった。

 うちの豆腐は大手会社に比べると価格は高いです。それは地産地消にこだわっているからです。大豆は松本平で採れた大豆、販売はスーパー等の他、松本市内から岡谷、諏訪方面を4台の移動販売車がまわっています。

 高齢で買い物に行けない人が各地でうちの販売車が来るのを待ってくれています。

 こういう小回りを大事にしていけば、まだまだ生き残れることができると思います。


― モットーは

継続はちからなり でしょうか。

何度もくじけそうになりましたが、やってきてよかったと感じていますし、今回の賞は励みになります。これからも美味しい豆腐を作っていきます。(聞き手 Suzuki)

 

今回の受賞の【技能・功績の概要】にはこう記されています。

「県内産大豆について熟知し、豆乳の状態を見て複数の県内産大豆を混合して豆腐作りに必要な濃度豆乳をつくることができ、また日によって変化する気温や豆乳の状態に応じて伝統的海水にがり豆腐製造を調整する県内で唯一の技能を有している。

 長野県産豆腐の品質向上と製造技術の研鑚を目的に行われた第一回長野県豆腐品評会で前述の技能を使った『本造り田舎もめん豆腐』を出品し、最高賞である長野県知事賞を受賞する他、その後も数々の賞を受賞し、高い評価を得ている。

 令和2年11月2日」















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