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公民館の花

街を歩いて店頭の品に興味がそそられる人とそうでもない人がいる。野原を歩いても咲いている小さな野の花に心を寄せる人とそうでもない人がいる。

 中山公民館入って2階に上がる階段の右手にいつも花が活けてあるのをご存知だろうか。

「きれいな花だね。」と立ち止まる人、何も言わぬがじっと見つめる人がいる。そんな人はその花を活けた人はどんな方なのだろうと想うこともできる人なのかも知れない。

洞澤千賀子さんは6月で84歳になる。今井から中山に嫁いできた。

「子どもの時分、小学校3年生か4年生の頃、元旦や祝日のとき学校に行って校長先生のお話しを聞くんだけんど、私は校長先生の横にあるお花が気になって。なんて綺麗なんだろうと思ってね。それでどうしてもお花を活けたくなって、親に剣山や水盤を買ってもらった。

中学校では友達4人ほどで先生に教えてもらってね、家庭科室で。そして18,9の頃は地区の公民館で8人ほどでやっていたの。

なんで、生け花が好きになったのはわからんけんど、ただただ好きだった。おじいさんは植木が好きだったからその影響もあるかも。」

40代の頃はあちこちの町内公民館で80人ほどに教えていたという。

時々花をかかえて公民館に来ては、しばし花と話すように活けて静かに帰っていく千賀子さん、ありがとう。

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